イングランド紀行chersy

Chersy Flower Show 2001


		ＲＨＳチェルシーフラワーショーへのリンク
2001チェルシーフラワーショウサイトマップ
	武田純さん率いるジャパニーズガーデンチームが最優秀賞受賞！

　今年のチェルシーフラワーショウは５月２２日から５月２５日までの４日間開催されました。例年どおり大変な賑わいです。世界中から園芸愛好家が集まり新種の花やガーデニング手法を見学しました。期間中４日間の前２日はＲＨＳ会員見学用に当てられ、後の２日は一般開放されました。
　会場には2棟の巨大仮設ハウスが設置され、ハウス内と外を合わせて約２７０ものブースが並び、まさに世界一の園芸博覧会にふさわしい雰囲気でした。

◆会場の風景		◆温　室
		昨年新しくされた世界最大級のテントにより、通路幅は広く取られ、見学者に高い天井による開放感を与えます。世界中の園芸家の知恵と技術がここチェルシーに集結し、出展者達は英国ガーデン界のオスカーといわれるチェルシーゴールドメダル獲得を目指して鮮烈な競争を繰り広げてきたその成果を余す事無く披露します。また、それが見学者に大きな感動を与えました。
		◆貴重種、新種のブース
私が個人的に愛好しているため余計に目に映ったのかもしれませんが、趣向をこらした、鉄線(Clematis)とスイセンのブースに目が止まりました。(写真右、中) 　野菜を素材として飾り付けをしたベジタブルブースも楽しげです。(写真、左)
	◆話題集中！BONSAI
		時期を同じくして英国で開催された｢Japan2001」という一連の日本紹介イベントの影響もあると思われますが、日本文化の持つ自然への畏敬の念とやすらぎの心をRHSのメンバーはどのように受け取ったのでしょうか。
	◆屋外売店
		巨大テント内のブースを堪能した後は、続くハンプトンコートで余裕あるスペースの中、ショーガーデンの見学と、園芸材料のショッピングを楽しむことが出来ます。　彼も何かお目当てのものを見つけたのでしょうか。

◆ショーガーデン
英国庭園らしい古典的なガーデンオーナメントと、モダンなガーデンオーナメントをふんだんに取り入れたディスプレイにはやさしさとやすらぎを覚えます。　自宅の庭園の一角にこんなスペースがあったらどんなにくつろげるでしょうか。

最近人気のある植物を多用し、植物の選定も忙しい生活を意識して、ローメンテナンスで独創的な庭園も参考になります。		日本でも応用が利きそうなショウガーデンのブースも数多くありました。花とレンガをふんだんに取り入れた手法と近代的な技術を駆使して実現した近未来的な庭園。まさに今年のチェルシーは、21世紀のガーデニングの方向を模索するショーといえるでしょう。
◆野趣あふれる手法
	同じように見えても、少しずつ違う庭園。それぞれがコンセプトを持っているので、配置・色・植物の種類に主張があります。		それぞれの素材は今日のために世界中から集められ、植物はこの4日のために時期をあわせて育てられました。最高の素材を使って、最高の状態の作品を見ることが出来るのです。

自分の庭をきれいに飾り、訪れる人や道ゆくひとの目を楽しませる庭園。土・石・水・木・花・草。たったそれだけの素材なのに、新しい色を求め、花の大きさと数に工夫をこらし、配置して仕上げられたガーデンは、和風庭園とはまた違った自然を感じます。

		自然って何色ですかと問われれば「緑色」と、多くの人が答えるでしょう。それは間違っているとは思いません。でも、日本にも英国にも四季があります。春には新緑、夏は勢いある深緑、秋には紅葉して赤や黄色、冬は落葉して茶色や灰色。だからこそ、その自然の一番元気な時を自分の近くに感じたいから庭園を造るのではないでしょうか。そして、その自然に人は心が安らぐのではないでしょうか。そんなことを考えて会場を出ました。

来年こそは、チェルシーフラワーショウに行ってみたいとお考えの方、
RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)に入会ご希望の方はご連絡ください。
お手伝い致します。　Ｍａｉｌ

Last update 2001.06.18